2017年8月14日月曜日

雑記 グロスインジェクション

何を思ったか、暫く振りの更新。
近況を語るでもなく、早速本題へ。
現在、RG天ミナを作製中。

このキットの特徴の1つが、
グロスインジェクションと言う表面処理。
確かRGシナンジュも一緒。
パチ組向きのキットと言う事ですね。

そこが選んだ動機の1番です。
パチ組位しかできないと言うのが、
今の私の立ち位置…侘し。

今回は、このグロスインジェクションについて
個人の見解を述べたいと思います。

先ず、一部塗装だと思ってる方もいる様ですが、
そう言う類のモノではないでしょう。

生産技術的には、
ウェルドレス成形orヒート&クール等と
呼ばれる成形技術の1つと認識してます。

代表的な例としては、
iPhoneのピアノブラックが挙げられます。
PSPの筐体なんかもこの工法だと思われます。

この工法の特徴は、
①成形により発生するウェルドを軽減できる事、
②表面に鏡面仕上げ並みの光沢が得られる事、
この2点になるかと。

急速に熱々になった金型に樹脂を流し込み、
急速に金型をキンキンに冷やす事で、
艶々な成形品のできあがり。

射出成形機に加え、専用の附帯設備や
相応の金型技術も必要なので、
どこでもできる工法ではないです。

仮に、この工法じゃないとすると、
金型の仕上げを#8000位のヤスリで磨く事で
実現できなくはないですが、
RGでやるのは非現実的だし、
ウェルドはより目立って出る筈です。

と言う訳で、
グロスインジェクションと言うのは、
改めてバンダイの成形技術の高さを
証明するものとも言えるでしょう。
(決してバンダイの差金ではない)

パチでキットを組む側として、
このグロスインジェクションとどう向き合うのか?
と言う事で言うと、多少厄介だと思います。

金型で表面を熱処理しているだけなので、
表面を削るとただの樹脂です。
なので、基本的にはメッキキットと同じ。

要するに、ゲートカットしたら、
そこは素材のままの表面になる。

例えば百式の様なメッキだと、
ゲート跡はマーカーでリタッチする事で、
誤魔化す事ができるけど、
グロスインジェクションだとそれもできない。

さっきも触れた様に、
かなり高い番手でヤスリ掛け(当然水研ぎ)して
復元できるかどうか?のレベル。
(実際は復元ではなく、見映えを揃えるだけ)

と言う訳で、スパッと綺麗に必要最小限の範囲で
ゲートをやっつけてやらない限りは、
見映えを上げてやるのは難しいと言う事です。
デザインナイフで削る私には、無理。
ヤスリで処理する人はもっとキツい。
道具も選びます。

なので、本来はメッキキット以上に、
アンダーゲート化されてないと
パチ組すら難しいキットです。
この点は、もっと買う側が声出しても
良いポイントだと思います。

そう言った事を気にせずパチるのか、
折角の光沢表面を活かさず塗装するのか、
キット選ぶ段階である程度アプローチは
決めておいた方がストレス少ないと思います。

散々持ち上げておいて
コツーンとdisってますけど、
グロスインジェクションは、
先々、何かしらメリットとして
買う側に跳ね返ってくれる筈。

ある程度技術レベル上がったら、
グロスインジェクションの
フレームパーツなんか出すんじゃないかと。
金属的な質感を追及する感じで。

或いは、
チタニウムフィニッシュ含め、
グロスインジェクションの上にメッキした
本当に鏡みたいなスペシャルなキットが
出てくるんじゃなかろうかと。

ガンプラ40周年は、
鏡の様なピッカピカキットが出てくる。
ターミネーター2みたいなザクが出る。

最後にもう一度持ち上げようとしたけど、
絶妙に落としてますな。

それでは。

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